【スーパー戦隊】第1話を順番に観てみた②(『超電子』~『高速』)
スーパー戦隊の第1話を順番に鑑賞してみた②
- まえがき
- 超電子バイオマンの1話
- 電撃戦隊チェンジマンの1話
- 超新星フラッシュマンの1話
- 光戦隊マスクマンの1話
- 超獣戦隊ライブマンの1話
- 高速戦隊ターボレンジャーの2話(1話は特別編)
- 地球戦隊ファイブマンの1話
まえがき
「スーパー戦隊の1話順番に観てみた」のパート2。
マンネリと評価される時期ですが、口が裂けてもそんなことは言えない1話激動期。
『ゴレンジャー』~『ダイナマン』は下の記事から見てください。
超電子バイオマンの1話
POINT:「ロボから始まる物語」
バイオロボに戦士を召集する役割を与えてしまうロボ全面の1話。あらゆるシーンにメイン商材=バイオロボを登場させ不思議なキャラクター性を与えている。また、脚本のリアリティがアップデートされ、初変身したメンバーが「バイオマンの力に戸惑う」描写や、ラストにイエローが離脱する次回(縦軸)への引きなどが仕掛けられる。
電撃戦隊チェンジマンの1話
POINT:「”集結する過程”からの脱却」
A・Bパート両方に変身後の戦闘シーンがある初めての1話。メンバー同士が知人であることも特徴で「集結」を描かずに他描写を深堀する展開の先駆けである。。2回戦闘シーンを作ることにより、1度目は『バイオマン』のようなスーツの力に驚愕するバトル、2度目はパワーバズーカに至るまで全ての装備を使いこなすバトルと意味合いが振り分けられている。チェンジロボは登場するが合体シーンはナシ。
超新星フラッシュマンの1話
POINT:「ロボを見せない」
フラッシュ星系からメンバーが地球に帰還するというスペースファンタジーの世界観が押し出された1話。メンバーの人間離れしたアクションや変身前状態でのドッグファイトシーンから生身での超人性も厚く描写される。メンバーが既に敵組織やフラッシュマンの存在を知っており、司令官ポジションがオミットされているのも特徴的。Bパートにてメカの特撮パート⇒フラッシュマン変身・戦闘で締められており、ロボは登場していない。
光戦隊マスクマンの1話
POINT:「レッドの縦軸ドラマ」
レッドマスク(タケル)と美緒とのラブストーリーにAパートを全振りする異色の1話。とりわけ他メンバーの紹介があるわけでもなく、タケルに「身近な死(本当は死ではない)」を振ってAパートが終わる明確なレッド特化型である。変身シーンもなく、Bパートでいきなりコックピットのマスクマンを細かいカットでチラ見せしていく登場のさせ方も攻めている。司令官ポジションの登場で締められ、意味深さや謎を散りばめて終わる珍しい1話。特撮パートはあるがロボはなし。
超獣戦隊ライブマンの1話
POINT:「敵幹部のオリジン」
Aパートで敵幹部のオリジンを描きライブマンと因縁を強調した1話。「身近な死」が戦隊メンバー全員にふられ、Bパート中盤まで引っ張った初変身シーンを盛り上げる。特撮パートで登場するのは、ロボでもレッドのメカでもなく、イエローのランドライオン。進化したミニチュア技術が押し出されている。
高速戦隊ターボレンジャーの2話(1話は特別編)
POINT:「3つの要素のバランス(高校生×妖精×車)」
「”高校生”の日常が”妖精”の世界と出会い、”車”の戦士になる」、こなすべき要素が多くなった2話。世界観を説明する司令官ポジションが復活している。Bパートの中盤の初変身まで、メンバーが戦隊になるに値する”精神的”資質を描写しているのが新しい。「敵との因縁」や「身近な死」、「優れたスペック」のいずれも描かれない。”車”要素は特撮パートで回収。ターボGTの活躍に全振りし、ドラマパートでも実物大を作って魅せている。
地球戦隊ファイブマンの1話
POINT:「戦隊アクションパートなし!」
ファイブマンとしてのアクションがない斬新な1話。変身シーンもなく、活躍はBパート・特撮シーンのコックピットのカットがメイン。『マスクマン』に近い登場演出。しかしその分Aパートの大きく占める過去編が現代編の教師ヒーロー像の形成にリンクするドラマは手厚く描かれている。1話から団欒の食事シーンが見れるのは家族戦隊ならでは。
続きはこちらから